【教員向け】自然体験活動について一緒に学びませんか?@槇の会【朝活】

 

自然体験活動を通して脳を育てる

 

『槇の会』は、子どもたちが自分のありように自信をもち、人と共に生きる喜びを感じ、伸びやかに自分の人生を切り開いていける心と体を育むことを目的として、学び合う会です。

子どもたちが持てる力を発揮しながら伸ばすためには、自然体験活動を通して脳を発達させることが欠かせません。

そこで、身近にある自然を活用した遊びや学びをどう子どもの教育に生かしたらよいのか、実際に自分たちが自然体験しながら学んでいます。

 

 

 

講師紹介

槇の会では、経験豊かなプロフェッショナルにフィールドワークや工作活動に携わっていただきながら学んでいます。

  

f:id:maki1031:20210809164531j:plain高橋 良寿   先生

 五感教育研究所 室長 

 

 

 

少年時代よりボーイスカウト活動(昭和38年)。指導者になり現在も横浜89団で活躍中。

一貫して野外教育に関心を持ち、自然の「本質と教育」・「自然の中のプログラミングと脳神経の関係」等を研究し、保護者、ボーイスカウトの指導者及び野外教育・指導者の講習会・研修・ワークショップ等を行っている。

また、高齢者の認知・介護予防の等研修・講演や教職員の校内研修・野外指導者・その他の指導者及び支援者に・手遊び・指遊び、ソング・ゲーム、アクティビティー等の研究会・講習会も行っている。

 

【主な研究テーマ】

▪「五感教育」
▪「生活科と総合的学習」
▪「自然と理科教育」
▪「身近な教育資源の教材化」
▪「自然体験をする意味」
▪「不登校発達障害・ひきこもり・自然が持つ機能」
▪『思春期・青少年期の問題』   等

 

【指導・講演】

神奈川県教育委員会(以後県教委)・神奈川県教育センター(かながわティーチャズカレッジ)・各市教育委員会・初任者研修・横浜市教育センター・教育研究所、子育て支援、プレーパーク、学童保育・幼稚園・保育園、小・中・高教員の校内研修及び教科部会研修・横浜市イカレッジ(教員養成)

 

 

 自然体験活動ってどんなことをするの?

 

槇の会では、季節の草花を見つけ、それらの名前を覚えることを目的としていません。

フィールドワークの中で見られる草花や樹木にふれることを通して、参加者自身が「自然体験」を豊かにし、子どもたちの脳を育てるための活動を模索することを目的にしています。

 

脳を育てる自然体験ポイント

✔自然の道理(不思議)にふれ、「なぜ?」「どうしてだろう?」と考える

✔「気づいたこと」を言葉にする

 

 保育・学校現場での「自然体験」となると、どうしても自然の中を散策するだけ、教師の知識を一方的に伝えるだけで活動が終わりがちです。

それだけでは、子どもの脳の成長にはつながらないと考えます。

そのためにも、高橋先生から自然の見方・考え方を学び、子どもたちに「何を体験させ」「何に気づかせ」「そのためにどのような問いかけをするか」考えながら、指導にあたる私たち自身の自然体験を豊かにしていきます。

 

フィールドワークで出合ったタケニグサ

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昔の子どもは乳液を使って落書きをしていたそうです

「タケニグサ」とよばれる野草です。

そもそも、なぜタケニグサと呼ばれているか知っていますか?

竹のように茎の中が空洞なので 「竹似草」となったと言われています。(諸説あり)

日本では雑草扱いされています。茎から出る黄色い液は、服や手につくと黄色くなり、なかなか取れません。
しかも、この乳液には毒性があります。

しかし、昔の人たちはこのタケニグサを生活の中に取り入れて暮らしてきました。

 

✔ 葉や茎を煎じ、殺虫剤として利用していた

✔ 皮膚病の外用薬として生の液を塗布していた

✔ 天然の着色料として利用されていた 

✔ 液を使って、落書き遊びに使われていた(インク草と呼ばれることも)

 

現在は上記のような利用はされていないかと思います。
「雑草」「毒性がある」という見方だけだと、厄介な植物でしかありません。

 

そんなタケニグサ、なんとヨーロッパでは、草丈が高く、目立つ様子から主要な庭園植物として人気のある植物なんだそうです。

同じものでも、多面的に見ることで、生活を豊かにしていくことができます。


当然、子どもたちの「自然体験活動」に取り入れ、活動を豊かにすることができる植物です。
※ただし、取り扱いには注意してください。これはどんな植物にも言えることですね。

 

✔どうして「タケニグサ」ていう名前がついたんだろうね?

 

✔「インク草」て呼ばれることもあるんだけど、どうしてだろう?

 

✔茎の中や形を見て、気づいたことある?

 

こんな問いかけの繰り返しが、子どもの意欲向上や気づきにつながると考えます。

 

 

問いかける前に・・・

 

先ずはタケニグサを摘んで、茎を折り、黄色い液を出して、文字を書いてみると自然の不思議(神秘性)に心を揺らすでしょう。

すると、タケニグサの名前の由来を考えたり、「なんで茎が空なの?」と発見して、疑問を持ったりしていきます。

そう、自然の不思議に出合うと、子どもは「自然と」考えをあれこれ巡らせます。

他にも、こんな草花はないかなあと考えを広げます。

さらには、五感を働かせることで、脳は猛烈に働きます。

同じタケニグサでも1つとして同じものありません。

タケニグサの茎に触れるだけでも複雑な刺激を脳に与えられます。

茎は表面も複雑で、多様。

だから、脳も複雑に、多様な刺激をたくさんキャッチすることになります。

自然は、多様性の宝庫!!

その多様性が複雑に関係しあって存在しています。

だから、自然からキャッチできる「感じる」「気づく」「役割」すべてが多様になります。

 

タケニグサは野草です。公園やちょっとした土手、アスファルトの道路わきにも何気なく生えています。

葉の形や大きさを手がかかりに、見つけてみてください。

 

 

定期的に勉強会(朝活)を実施しています

 

休みの日の午前中にフィールドワークやおもちゃ作り、子どもの育ちについて
語り合っています。

 

横浜市立小学校が遠足で利用する公園でも・・・7月10日(土)横浜市緑区にある「四季の森公園」にて朝の7時30分からフィールドワークを行いました。途中初夏の草花遊びをしました。
今後も旭区内にあるこども自然公園(大池公園)や鶴見区内にある三ツ池公園等でも自然体験活動についての勉強会を行っていく予定です。

 

 今後も定期的にを勉強会を行っていきます!!

 

◆今後の勉強会について◆

10月 9日(土) 

11月20日(土)

に活動を予定しています。

 

状況が許せば11月の学習会は、希望を募って実施していきたいと
考えています。
こちらもブログで案内していく予定です。